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このままではみんなハゲになってしまう

私が初めて上梓した書籍、『確実に利くハゲ治し理論』(たちばな出版)が出版されて三年半になる。書籍が書店に並んだ一週間後ぐらいから、たくさんの電話を頂戴するようになった。直接弊社を訪ねて来られる方もあり、反応の早さと反響の大きさに正直驚いたものだった。電話は現在も続いており、弊社には毎日さまざまな相談が寄せられている。
なかでも、二十代の若者たちから、連日、髪に関する多くの問い合わせを頂戴する。
若者たちの声のほとんどは、テレビや雑誌の広告宣伝に飛びついて、数種類の育毛剤を使用し続けているうちに、脱毛が急速に進行してしまったという内容のものである。
今、確かに空前の育毛剤ブームで、驚くほど多くの方たちが脱毛症を怖れて、必要もないのにさまざまな育毛剤を”ハゲ予防”のためになると信じ込んで、熱心に頭へ振りかけている。

こんな方もいた。
今から三年ほど前のことである。弊社の事務所のドアがそっと開かれて、その隙間から小さな男の子が中の様子を伺うように顔を覗かせた。私も、スタッフたちも、最初、その子を近所のイタズラッ子だろうと考えたが、実は、その少年は脱毛相談のためにわざわざ弊社を訪ねて来たのであった。まだ、あどけなさの残る少年はなんと、小学校四年生だった。
弊社のことをどこで知ったのかという問いかけにも答えてくれない少年を相手にした私は、対応に苦慮した。彼が私の説明をどの程度理解できるか、はかりかねたからである。少年はそれほど幼かった。
やがて、とつとつと話し始めた彼の言葉を総合すると、こうであった。
「テレビで育毛剤の宣伝が多く流れるようになって、学校で誰が一番早くハゲになるかいい合いになった。すると、みんな口をそろえて、僕のお父さんがハゲっぽいから、僕が最初にハゲになるという。その日、家に帰って洗面所を見たら、毛はえ薬のようなものが置いてあったのでビックリした。僕はそれまでお父さんがハゲだと知らなかったし、毛はえ薬を使っていたなんてちっとも知らなかった。それで、隠れてお父さんの毛はえ薬を毎日使うようになったのに、このごろはみんなからハゲといわれるようになってしまった」
『親がハゲだからやっぱり僕もハゲになる』と信じきって、父親の育毛剤をこっそり使い続けているという少年の頭皮は、炎症を起こして赤く腫れ上がり、異臭を放っていた。
ハゲ予防のために育毛剤を使用する若者たちは、『ハゲは遺伝する』という風説を一も二もなく信じ込み、『身内にハゲがいる』というだけの理由から、脱毛症に対する強い不安を抱き、次々と新製品に手を出してしまう。その結果、かえって深刻な脱毛症を発症させてしまうのである。
しかし独断でいうと、髪の毛がなくなるという現象は、決して遺伝によるものではない。『ハゲが遺伝する』というのは、単なる風説に過ぎないのである。
なぜなら、人間の遺伝子に髪の毛の消滅情報は確認されていない。
この事実と、髪の毛が担っている『脳を護る役割』を考えれば、人間の遺伝子には髪の毛の消滅情報は存在しないと考えて間違いではない。したがって、脱毛症など恐れる必要はない。これらの理由からいえば、青・壮年期の頭皮に育毛剤は断じて無用なのである。
ところが現実には、脱毛不安にとらえられて、必要もないのにあれこれとさまざまな育毛剤を使い続け、脱毛症を進行させてしまう若者が増え続けている。粗悪な育毛製品が、かえって頭皮に悪影響をもたらしているのである。

しかし、このように不必要な育毛剤の使用に起因する若者の脱毛症は、ほとんどの場合、育毛剤の使用を取り止めるだけで簡単に解消できるので、さして深刻に考える必要はない。
その具体例として、弊社のモニターであるYさん(当時二十六歳、平成十四年二月三日モニター開始)のケースを紹介させていただく。
弊社では、脱毛症に悩む方々に正確な情報をお伝えするために、発毛・育毛体験モニター制度を実施している。
実名および顔写真、映像の公開を条件に、新聞、インターネット、ダイレクトメールなどで広く公募させていただき、ご応募いただいた方々の髪と頭皮の変化の過程を記録させていただくのである。Yさんはそんなモニターのお一人である。
初対面のYさんは、頭皮にかなり深刻な角化異常(皮膚のサイクル異常)を引き起こしていた。間違ったシャンプー法に加えて、洗浄力の強いシャンプー剤を使用し続けた結果であった。
そのうえさらに、脱毛症への不安から、『脱毛予防』といううたい文句を信じて、必要もないのにさまざまな育毛剤を使用したため、頭皮下に相当量の不純物(これまでに使用した育毛剤に含まれていた肌によくない成分など)が蓄積されてしまっていた。
まさに、手間、ヒマ、お金をかけて脱毛症を発症させた典型的な事例であった。
弊社では、お客さまの発毛・育毛の一助として、さまざまな理由と経緯から頭皮下に蓄積された不純物を取り除くためのエステティック施術『ルチア育毛デトックス』を施行している。
ルチア育毛デトックスとは、弊社が独自に開発したクレンジング法で、頭皮に蓄積された不純物を一気に取り除く画期的な技術であり、お客さまの発毛・育毛に抜群の効果を発揮している。
このルチア育毛デトックスは、通常、モニター開始から三ヵ月後を目安に行っているが、Yさんに対しては頭皮の状態から判断して、モニター登録から三週間後のモニター撮影会の会場で、ルチア育毛デトックスを行った。Yさんの頭皮からは驚くほど大量の不純物が抽出された。
モニター開始三週間で不純物が抽出されるのはきわめて異例なことだが、これは不純物の蓄積量が半端でなかったうえに、Yさんの新陳代謝力が強かったためである。
Yさんは二十六歳と年齢も若いので、不純物が取り除かれた後は、髪の毛の回復も予想どおり早かった。
以下はYさんの育毛体験談と髪の毛が回復するまでの感想である。
【モニター以前のYさんの育毛体験】
私が髪を気にし始めたのは十九歳くらいだと思います。周りから薄いといわれ、ショックでした。かといって特別なことはしようとはせず、隠すような髪型にしていました。
二十一歳のとき、「一度坊主にすると髪が太くなる」というのを真に受けてやってみましたが変化はありませんでした。その後、本格的に発毛を試みようと思ったきっかけはT社の育毛剤「R」の発売です。六ヵ月間使ってみましたが、特に効果があるとは思えないので止めました。
その後、毛が生えるといわれてネットワークビジネスを展開しているN社の育毛剤を使ってみましたが、ビジネスを辞めてしまい、その育毛剤を使うのを止めました。現在はやはりネットワークビジネスのA社の育毛剤を使っていますが、あまり期待していません。
そのときに出会ったのが『確実に利くハゲ治し理論』という本でした。この体験モニターを受けて周りの人をビックリさせようと思います。

【平成十四年三月三日(撮影会)】
私がモニターに応募した理由の一つは、商品を二年間無料で使えるという点です。もう一つは、その書籍とに本屋さんで出会い、友だちに「お前ハゲてるから読んでみろよ」と勧められ、その翌日には全部読み終えたのですが、その内容に自分自身で共感できたことです。よいことが書いてあるなあと思いました。そして、本で(株)ルチアのホームページアドレスを知り、開いてみたら、体験談が載っており、本当に確実に効くんだと思いました。

【同年三月十六日(使用日表)】
頭頂部にたまにかゆみがあります。あまり変化も見られません。周りからも変化があるような言葉もありません。
【同年三月三十日(使用日表)】
商品はしっかり使わせてもらっています。他社の商品は一切使っていません。そのような契約なので当たり前ですが…。

【同年六月一日(使用日表)】
ルチア通信に載りました。
なんだか恥ずかしいやら、うれしいやらで複雑です。特別なことをしている(何かをしていたらだめでしょうね)わけではなく、いわれたとおりやっているだけです。
ルチア通信をお読みになるみなさんには希望を持っていただきたいと思います。
Yさんのケース
【同年六月二日(撮影会)】
別に私は頑張っているわけではなく、ルチアさんにいわれたとおりにシャンプーをして、コンディショナーを使って、エッセンスをつけているだけです。私だけ特別に何かをしているわけではないと思いますので、みなさんも続けてやれば効果が出ると思います。私に早く効果が出たのは、みなさんよりも若いためではないかと思います。

以上がご本人の素直な感想である。この感想と、変化の写真からもご理解いただけると思うが、本来、発毛・育毛を促すのはきわめて簡単なのである。

弊社にご相談にみえられるほとんどの方が、Yさんと同じように、特別、脱毛症などのトラブルもないのに、独自のヘアケアを続けた結果、かえって深刻な脱毛症を発症させてしまっている。
しかし、間違った手入れさえしなければ、健康な髪が失われることはない。
世間の間違った風評に惑わされることなく、正しいヘアケアを習慣づけ、髪と頭皮を大切に護っていただきたい。
髪の成長と健康は、頭皮の皮膚呼吸によってもたらされる『酸素』と、健康な血管からよどみなく供給される『栄養素』によって維持される。脱毛症は、この二つの条件がくずれることによって発生する一時的な現象に過ぎないのである。
血流によってもたらされる栄養補給は、自律神経によって管理されるので、ストレスなどの弊害がなければ、補給がとどこおる心配はない。
繰り返しになるが、昨今、若者の髪のトラブルの原因のほとんどが、シャンプー剤の選択ミスや、必要もないのに育毛剤を使用し続けた結果によるものである。
若さの特権ともいえる新陳代謝が活発な頭皮に、不必要に刺激を与えたり、肌によくない成分が配合された育毛剤を塗り続けると、いかに健康な頭皮・頭髪であっても、傷めつけられ、結果的には脱毛症を発症させてしまう。
ヘアケア本来の目的は、もっとも豊かで美しい髪の状態を維持するために、頭皮を常に清潔に保つことであり、断じて『育毛剤を使用する』ことではない。