髪の毛は、本来なら、人がその生を終えるまで決してなくなるものではないが、現実には驚くほど多くの方が脱毛症に悩んでいる。必要不可欠な理由があって人体に備わっている髪の毛だからなくなるはずがないのに、実際は脱毛症があとを絶たない。これはいうまでもなく、髪の毛が抜け落ちる確たる原因があるからである。
本来ならなくなるはずのない髪の毛が、寿命を全うできずに抜け落ちてしまう脱毛症の要因をおおまかにあげると、以下の四つに大別される。
髪の成長に必要な条件は、酸素と栄養素であるが、頭皮が汚れで覆われると、皮膚呼吸が妨げられ、髪の毛を作り出す毛母細胞への酸素補給が不足する。すると毛母細胞は次第に弱ってゆき、その結果、髪の毛が細くなったり、抜けたりする。たとえば、人が食事をとらなくても数日間は生き続けられるが、酸素がなければたちまち死んでしまう。同様に、毛母細胞への酸素補給を妨げる頭皮の汚れは、脱毛症のもっとも大きな要因となる。
最近テレビ番組やコマーシャルなどで、次々に髪と頭皮に関する間違った手入れ法がまことしやかに流されるようになった。
その影響で脱毛症に対する関心が異常に高まり、日本人の脱毛年齡は年々低下している。
その代表的な間違いが、『皮脂は育毛の大敵』という認識である。市場にはこの間違った認識を基にして作られた『育毛の大敵である皮脂を徹底的に洗い流すために洗浄力の強いシャンプー剤』が驚くほど大量に出回っており、マスメディアが垂れ流す無責任な情報を鵜のみにしてしまった方たちが、競ってこの種のシャンプー剤を使用してしまい、その結果、成人ばかりか、なかには小学生までが深刻な脱毛症を起こしているのが現実なのだ。
しかし、前項で詳しく書いたが、皮脂は、頭皮を含む私たちの肌を乾燥などのトラブルから護るために分泌される、大切な成分である。洗浄力の強いシャンプー剤を使い続けると、頭皮に深刻な肌荒れ現象が起こり、結果、脱毛症を発症させてしまう。
このタイプの特徴をひらたくいうと、その必要もないのに、手間、ヒマ、お金をかけて、わざわざ脱毛症を招くという経過をたどることになる。
ちなみに、栄養不足で死亡した人の頭にも、抗がん剤などの副作用がもたらす急性脱毛以外は、ほとんどの場合に髪の毛は残っており、食生活と脱毛症を直接結びつけて考える必要はない。
また俗に脱毛症を形によって、M型、U型、W型、O型などと区別する方もいるが、脱毛の形はニキビでいえば、おでこにできるタイプ、頬、顎にできるタイプに別れるのと同じ現象に過ぎない。
つまり、人によって目の大きさや、鼻のかたちなどが違うように、場所によって皮脂穴や、毛細血管の太さが違うためにあらわれる個人的な差であって、脱毛症の原因は、形状によって判断できるものではない。
私は、前書『確実に利くハゲ治し理論』(たちばな出版)の中で、薬害を特殊なケースとして紹介したが、その後の経験から、現代日本人の脱毛症に占める薬害の割合いが、考えていた以上に多いことを知った。本書では、頭皮の汚れ、シャンプー剤の選択ミス、健康食品などの過剰摂取を含む薬害の具体例をあげながら、ハゲが人災であることを検証してゆきたい。
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